情緒があふれすぎている 長崎 揚げかんぼこ研究所
長崎 では、「かまぼこ」の事を「かんぼこ」といいます。
「てんぷら」という名称も良く使います。
海が近く魚がたくさん取れる長崎では、揚げかんぼこは普段からよく食しており
そんな地元の名産を、あつあつの揚げたてで提供してくれる専門店があります。
長崎らしさを想像以上に楽しめる 古きを活かした新しいお店です。
長崎人ならおなじみ、メガネのコクラヤ近く。眼鏡橋もすぐ近くなので観光客の方にもぜひおすすめしたいお店です。
横断歩道の所、線路があるの見えますか? そう!お店の目の前に路面電車が走っているんです。あまりにも近すぎる!
私が県外から長崎へ遊びに来た知人を連れていくなら、「長崎 揚げかんぼこ研究所」候補に入れますね。
リーズナブルながら味も雰囲気も長崎らしさを味わえる、良店です。
1Fは立ち飲み屋。2Fはお座敷でセルフサービス
古民家をそのままお店にしているのですが、1Fの立ち飲み屋がにぎわっているので
入りにくい感じはありませんでした。
ただし、2Fはザ・家!
人の家に上がり込んだ罪悪感をドキドキ感じるほど民家です。
佇まい、におい、雰囲気、すべて長崎のおじいちゃんおばあちゃんの家って感じです。
くんちの踊り町の手ぬぐいや、焼き物など長崎ゆかりのものが飾ってあります。
古民家をリノベーションでおしゃれに生まれ変わらせたお店は数多くあれど
古さをそのまま活かしたお店ってなかなかありません。
だからこそ、長崎らしさを感じるには絶好のお店です。
居酒屋メニューの注文はなんと拡声器で!
そしてこちらのお店の一番風変わりな所は、この拡声器を使っての注文方式。
自分で注文して自分で受け取るセルフサービスになっています。
これはちょっとコミュ障の自分には難易度高い気もしましたが
そんなに大きな声を出さなくてもしっかり1Fの厨房まで自分の声が届いていたのでびっくりです。
拡声器ってすごいのね・・・。
拡声器で注文後、「〇番さんどうぞー!」っていう合図とともに飲み物や料理が拡声器のボックス上に現れる。
めんどくさそうに見えて、これが結構楽しいのです。
店内がにぎわってくると、お店の人が「〇番さんどうぞー!」って教えてくれる合図が聞き取りにくかったり
酔いが回って完全に出来上がっているテーブルのお客さんは8割聞き逃していたりするのですが、
他のお客さんが取りに行ってあげたりなど、なんか親戚の家の宴会のような一体感がありました。
今日はこのままこのお座敷に布団広げて寝ちゃうんじゃないかと錯覚しそうになります。
種類が豊富なかんぼこメニュー
お通しが枝豆でない店は私の中で好感度が高いく期待が高まります。
そして揚げたてのかまぼこの種類の豊富さ。
居酒屋で揚げかんぼこを置いているお店は多いのですが、ここまで色んな種類を取り扱っているところはありません。
さすがは専門店!
・えそ
・あじ
・ピリ辛豚バラ入
・コーン
・もやし
・青のり
・うずら竜眼
・チーズ
・たこ丸
・山芋
・紅生姜
・ハトシ
・チーズハトシ
・磯辺揚げ
など豊富です。
いずれもお値段は
2枚で300円/6枚盛り600円/10枚盛り1400円。
ハトシ・チーズハトシ・磯辺揚げは200円。
と、いずれもリーズナブルでサクのみに最適なお値段設定です。
マヨネーズとの相性は言わずもがなバッチリ!
ツマミのつもりがあまりにも揚げたてが美味しく、すぐに追加注文しました。
チーズはじゅわっと、とろけます。何度も追加注文しました。
こちらはチーズハトシ。
ハトシとは、食パンにエビなどのすり身をはさんで揚げたものです。
長崎の郷土料理ですが実際は普段から食べるものでもなく、また食パンを揚げていることから
油っこさが苦手という地元人もいます。実は私もそうでしたが・・・・
揚げたてのこちらのハトシは今まで食べてきた中で一番おいしく、考えを改めました。
油っこくて、くどくなる感じが無く食べやすくてサクサクふんわりとした食感も美味です。
おくんち・ランタンフェスタなど屋台などでも気軽に食べることも出来るのですが
まずは、こちらの揚げかんぼこ研究所のハトシに挑戦してもらいたいです。
磯辺揚げ。
注文するのが恥ずかしくなるくらい 「チーズ」の揚げかんぼこを注文していました。
その他、「えそ」「あじ」は鉄板ですね。
長崎の魚は新鮮でうまい。
新鮮な魚をすり身にするので長崎のかんぼこはうまい!
長崎のすり身文化は根強いです。若いころ「長崎一番」という長崎で知らない人はいない、かまぼこやでアルバイトしていた時に「超」高級かまぼこ(1本3000円とか)を味見させてもらえた時があるのですが、お値段が高ければ高いほど歯ごたえが強くなります。上質なすり身をふんだんに使う分、一見固いと錯覚するくらいの弾力になるのです。
そしてビックリするほどの魚の風味も同時に広がります。
高級なかまぼこに限らず長崎で作られているものは、スーパーの100円前後のものでもみずみずしく、弾力があります。
私が長崎以外の土地で食べたかまぼこは、食感が違うと感じたことがあります。
高級居酒屋で出されるかまぼこバターや板刺しなども、地元で食べてきたものと違うのです。
刺身もそうでした。コリコリとした触感が当たり前だと思っていた刺身は実は新鮮な魚を
使用しているから味わえる触感でした。
当たり前だと思っていた魚の味や食感は、地元長崎でしか味わえないものだったと
長崎を離れて気づくことが出来ました。
そして楽しく食べているとお店がガタガタと定期的に揺れます。
お店のすぐ近くを路面電車が通るため振動が伝わってくるのです。
窓が大きく、眺めがとても良いです。
ああ、長崎に来たんだなぁとしみじみとさせてくれます。
残念ながら、2020年の長崎くんちは新型コロナの影響で中止となってしまいましたが
くんちシーズン運が良ければ踊り町の庭先回を見ることもできそうです。
ランタンフェスタの季節には、たくさんのランタンも眺めることが出来ます。
メニュー
お腹いっぱい食べて一人当たり合計2500円程度でリーズナブルです。
1Fは、立ち飲み屋になっておりサクッと一杯するにもおすすめです。
長崎揚げかんぼこ研究所 場所・営業時間・詳細・予約・テイクアウト
予約は現在お電話のみのようです。
食べログ
ジャンル: おでん、郷土料理(その他)、居酒屋
最寄り駅: 浜町アーケード駅から140m
TEL: 095-820-4646
住所: 長崎県長崎市万屋町1-1
営業時間: 【月〜土】17:00~23:00
【月〜土】17:00〜19:00 ハッピーアワー
【日曜日】店休日
定休日: 日曜日・不定休